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ハサミの豆知識

2019.10.29(火)

◉ネジの調整(開閉感)について◉

 

ネジの調整(開閉感)について

こんな質問をいただきました

 

 

センターネジによる開閉感の調整はご自身で調整できた方が便利だと思います、初めは怖いかもしれませんが、直ぐ慣れると思いますよ!
特殊なものを除き、ネジは全て時計回りで閉まり、反時計回りで緩みますので、少しづつ回して調整してみてください。
少し緩くなってきたかな?って時に、時計回りに回すと閉まります。一度に回す量は時計の長針で例えると1分〜5分程度です。
微調整は1分位の間隔で調整してください。
ハサミを閉じた状態で、ガタガタなるのは緩すぎるので絶対NGです。開閉が重くて指が痛くなるのもダメ。ハサミを開いた時、刃元(刃の根元)でも刃と刃ががついてるかな?負荷がかかってるかな?って感じを目安にしてください。
手や指が疲れない程度でしっかり締めていただいても大丈夫ですが、腱鞘炎にならないようにご注意です!!

特殊なハサミを除き、カットシザー、セニング、カーブシザーなどハサミの種類に関係なく慣れるまでは上記のようにやってみてください。
慣れてくるとハサミの個性に合わせて調整できるようになりますよ!!
(鋼材の種類、熱処理の状態、反り捻りの状態などで締め具合は異なります)

ハサミは刃と刃が常に接していないと切れません、離れて(開いて)いると刃がガタガタして切れないので、親指で押しながら切る、俗にいう「押切り」状態になってしまいます。
押切りをすると刃に余計なストレスを与え、返り刃(バリ)が発生し易くなります。
返り刃(バリ)が出やすいということは、刃の状態が悪くなり安いので結果、永切れ(切れ味が持続すること)が期待できなくなります。
それに、セニングなどは、刃と刃がぶつかるリスクも高くなるんですよ!

プロがするネジの調整は・鋼材・ハサミの構造・反り・捻り・ネジの構造・刃角など、見ながら調整すますが・・
慣れてない方には難しいので、慣れるまではそのような調整の仕方でやってみましょう!!

なんとなく解っていただけましたか??

あ、

ご質問は

どれくらい締めていいか?

でしたね

研いだばかりは刃が鋭いですので、それほどきつく締めなくてもよく切れると思いいます。

慣らし切りをしていただくと(しばらく使っていただくと)刃は馴染み(痩せ)ネジは緩くなりますので、切れ味に違和感を覚えたら少し締めてください。

(実際、ネジは緩んでなくても刃が痩せる(又は馴染む)ことによって、ネジが緩んだ状態と同じになります ←これ大事です)

刃が馴染めば切れ味は持続するのでしばらくその状態で使っていただけると思います。

またしばらく使っていただくと、また違和感を覚え、毛を挟むようになります

そしたら少ししめる・・・

それを2度ほど繰り返していただいたら、おそらく開閉感は悪くなってきます、

その時は、研ぎ直しが必要!だということです。

だいたい解っていただけましたかな(?_?)

 

 

–注意–

※例外(特殊もの)もあります

 

 

 

 


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