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2018.07.16(月)
ハヤシシザーズ(hayashi scissors)
ハヤシシザーズ(hayashi scissors)(hayashi scissors) 研がせていただきました(。-人-。) 感謝
お客様の声はコチラ→https://scissors-yamato.com/category/voice/
ん?
花ばさみ?
って思われました?
よ~く刻印をみてください
「Hayashi scissors」とかかれてますよ!
和歌山のシザーメーカーです✂
そうです、理美容シザーなんです!
カスタムで作られてんでしょうか?
オシャレです!超カワイイです!現物をみると愛おしくなります(´∀`*)
ネジやヒットポイントもクラシックな感じ!ヒットポイントはプラス穴の鍋ネジを採用されてます!
音が出るタイプでこれまた素敵(´∀`*)
裏梳きもしっかりはいってますよ!触点もあり、
形はともあれ、理美容のために作られたシザーです!
刃の形は柳刃で、ハマグリと剣刃の組み合わせ!そう俗にいう片剣です。
ブラントカットとかベースカットに活躍してくれそうです (`・ω・´)✂
刃を触ると少しザラザラします、良くみると刃の鋭い部分で光を反射しています!
光が反射するって事は平面があり、その平面が大きいという事です!
あなたシザーは大丈夫ですか?(。-`ω-)
平面が大きくなればなるほど、言い方を変えると、光の反射する量が増えるほど、
ハサミは切れないんです
刃がザラザラするのは、もう一つ原因があります、それは刃こぼれです!
人の指は良くできています。肉眼では見えないものも指先で感じる事ができます。
0.05㎜以下の刃こぼれでも指で解ります、自慢ですが、私はたぶん5ミクロンくらいまで
指だけで解ります(^ム^)!
だって職人ですから(; ・`д・´)
5ミクロンっていうのは
正確にいうと5㎛(マイクロメートル)=5/1000ミリです。
ということはマイクロスコープレベルの指です!!(^0_0^)
自慢はこれくらいにして・・・
これくらいになると刃先は乾いたティッシュでも切れません。
濡れティッシュはつぶれるようにきれます
毛髪は滑ります、噛みます!噛むっていうのは切れないで折れるって事です。
関西ではこのような症状を”経たる(へたる)”っていいます
ネジが経たる・刃が経たる・・・など使えば使うほど摩擦や抵抗で
機能が落ちますよね!そんな時に使います、
方言の話はどうでもいいですね・・・(;’∀’)
ということで研いでみました。
いい感じでしょ!
ティッシュを使っているのは、解りやすいし、見てくれた方も試しやすいかな?
って思って動画では使ってます!!
研ぎの合否判定にはいろんな方法があって、その基準もたくさんあります。
私が選び抜いた10種類の被削材でテストカットし合否判定しています。
もちろん人毛ウィッグもその中の1つです。
なぜ10種類かというと、キリがいいからです・・・(;’∀’)。
10種類ほどないと、動物や子供のも柔らかい毛や、ハリネズミほどの剛毛に対応できないからです。
でも同じティッシュをずーーーっと使っていると、100%人毛のウィッグを使うよりも安定してるので、
ひとつの物差しにするには良いです!人毛のウィッグはテストカットするには必需品です、でも私ぐらいになると
品質のバラツキが嫌になるんですね—-。
「ティッシュなんかで切れ味をみるなんて邪道だ」なんて方もおられると思いますが、
私はティッシュ1つでもいろんな事がわかるようになってきました!
スライドカット用に刃付けした時なんかでも
ティッシュの逃げる(滑る)感じが解ります!それを人毛に置き換える事もできます!
ブラントカット用に刃付けするとティッシュの切れる音が変わります!
切れ心地も変わります!
合否判定の基準っていうのは安定した品質が一番大切だと思ってます。
だからそれが廃番になってしまったらと思うと・・・怖い・・・( ノД`)
安定した被削材をずーーーっと使うって事が大切なんですよ!
今日は話が止まりません・・・・
「めんどくさいヤツやな—-(; ・`д・´)」って声が聞こえてきます・・・( ノД`)
ってことで今日はこの辺にしておきます(;’∀’)
F刻印=ハヤシ(hayashi scissors)_
刻印=-_
タイプ=カットシザー_
サイズ=6インチ_
ハンドル=メガネ_
刃線=柳刃_
動刃=段刃_
静刃=段刃_
ネジ=コイン_
調整=樹脂ワッシャ_
ヒットポイント=ねじ_症状や要望=普段ベースカットで使用しておりましたが全然切れなくなってしまいました。