ハサミの豆知識
2021.10.15(金)
笹刃を→柳刃に改造できる?
こんなご質問いただきました。
専門的にいうと刃線変更といって刃の形を変える改造です。
スライドやストロークで使われる笹刃のハサミを→ベースやブラントでも活躍できそうな柳刃くらい刃線に改造したいっていうご要望です。
(笹刃を直刃にするにはかなりリスクが高いのであまりお勧めはしないので今回は柳刃でご提案させていただく予定です)
ってことで、ご回答させていただきました。
和路鋏スキばさみ、使っていただけたようですね!
「切れ味が気持ちいいので、ついつい切りすぎてしまいす!!!」っていう声が、良く届きます!!
お客様の為にも、ほどほどにお願いします(^^)
そのハンドルは手に馴染むのは早いと思うので、慣れるまではそれほど時間はかからないと思います!
後は、いろんな技法を試していただいて、思い通りのスタイリングを楽しんでいただけたら、嬉しいです。
ご丁寧にご連絡いただき有難うございまいしたm(__)m
メンテナンスの件です。
スキばさみは通常のメンテナンスですね!
笹刃のシザーの改造の件ですが
一度も使ってないというのは、どのような理由があるのかな?
スライドカットやストロークカットをしないという事ですかね!
ハサミの形をじーっくり見ていただきイメージしていただいたら解ると思いますが(イメージできないですよね・・・)、ハサミには裏スキ(ひぞこ)といって刃の裏側にへ凹みの部分があるります、そのため刃線(刃の形)を変えるのって結構な改造になるんですよ!
柳刃や直刃(いわゆる普通のハサミ)を笹刃にする場合は、滑らす量によって刃が少し短くなりますが、反りを矯正しながら(刃を起こしながら)刃の形を変えればいいので、構造上それほど難しくはないです。
裏スキをやり直させていただく場合があります。
毛が滑りやすいように調整するので、お好みに合わせて調整が可能です!沢山滑らしたいとなればRをきつくすればいいのですが、そうすることにより刃の長さは短くなるのでご注意ください!
逆に笹刃を直刃や柳刃にする改造って結構無理があることなんです。
ハサミを反らす方法に矯正するのは、折れるリスクはそれほど高くないのですが、逆に反りを戻す矯正っていうのはリスクがぐっと上がってしまうので、結構むつかしい加工になります
こちらも裏スキ修理をさせていただく場合があります。
直刃に近づける改造は、結構リスクが高い改造になるので、ハサミの状態により限界があります、柳刃位には矯正できると思いますが、状態によってはご期待されるほど刃線を変更できない場合もありますので、ご注意ください。
そんな感じです。
とりあえずハサミをみさせていただき、お見積りさせていただきますね!
お待ちしております(”◇”)ゞ
読み返してみると、結構専門用語が多くて解り難いような・・・(;’∀’)
ご理解いただけるといいのですが・・・
それでは今日も一丁入魂です!
みなさま楽しいサロンワークを♪
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