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ハサミの豆知識

2019.11.09(土)

鋼材の違いで切れ味は違う(・・?

 

オーストラリアからハサミが届きました

 

 

海外から届くハサミって、正直ドキドキする

悪いハサミじゃないことを祈り開封する

そして、メイドインジャパンを確認するとほっとする

( ̄▽ ̄)

海外のハサミでも良い物があると思うけど

そうで無い物がほとんど・・

特に安価な物はひどい・・

材質と造りの悪さが目立ち

悪い物については、

いくら切れるように修理しても、切れない物はきれない

なんでこの材質でこの構造でこんな造り?

使い捨て??

って感じ・・

それを、良く切れるように直してほしいって言われることもある・・

一時期的に切れるようには出来るけど、持続はしない・・

使ったら直ぐ切れなくなりそう・・

そんな仕事はしたくないし・・

 

百円均一で買ったハサミを1万円で修理しても

1000円位の切れ味にしかならない

無理やり切れるようにも出来るけど・・

無意味なことはしたくない。

 

良いハサミっていうのは、

鋼(ハガネ)の特徴に合わせて造られている

たとえば、

この鋼(ハガネ)は上手く熱処理するとしっかり硬度が上がるから、反りや捻りを大きくしても耐えられる力はある、でも刃を厚くしてしまうと、開閉感が悪くなる、それに力が逃げないのでチッピング(欠け)しやすくなる。この素材を活かすには刃を薄くし撓り(しなり)を利用するとこのハサミの能力は引き出せる!!!!

だとか

この鋼(ハガネ)は硬度もそこそこ上がり、なんといっても強い!耐摩耗性も高く、永切れが期待できる。でも反りや捻りを強くすると刃と刃が喰らいつき変形を起こす。反りや捻りを利用できない分、刃を厚くし鋭くしないと良い切れ味はでない・・・、それとこの鋼は、バリ(返り)が出やすく、刃に大きなダメージを与えてしまうので、その対策も必要!ただ、そんな特徴を上手く利用すれば、面白いハサミになる!!!

てな感じになる。

 

同じ刃線で

同じ刃角で

同じ刃付けをしても、

鋼材により切れ味の持続は全然違う!

言いかえると

鋼材の特徴を活かせれば良い切れ味になる

って事。

 

ハサミって奥が深いなぁ〜

なんて思いながら、今日も一丁入魂させていただきます!!

 

さて、本日、11月9日(土)

現在、「宅配サービス・スタンダードコース」は3営業日目以内に返送出来きてますよ〜

 

 


【(゚Д゚;)本物というのはこの鋏の事なんだ】

 

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